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読書メモ

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恋と悪魔と黙示録 身代わり聖爵と悪魔のための茨姫

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恋と悪魔と黙示録 身代わり聖爵と悪魔のための茨姫

糸森環 著 一迅社文庫アイリス 2016.12.24.読了 ★★★★

シリーズ8作目。同じ著者の「今日から、あやかし町長です。」よりもこの本の方を早く手に入れていたのだけれど、ハードな内容が予想されたため、気持ちを落ち着けるため(?)に少し間をおいていた。

そろそろラストが近いようで、前巻、前々巻あたりから、超展開が続く。精神的にも、状況的にも追い詰められ、ほとんど詰んだ状態で悪魔との結婚を強要され、それでも前向きに結婚式に挑んだところ、味方から聖剣で腹を刺され、死にはしないけれど、強制的に眠りにつかされてしまう、というところで前巻が終わった。

主人公、身寄りのないただの女の子かと思いきや、実は原初の人間で、すべての人間の始祖のような存在だった。そんな彼女が悪魔と結婚し、子孫を残せば人類の種の存続ができなくなる、という。そんな理由で眠らされた彼女が再び目覚めたところからこの巻が始まる。長い時間眠り続けていた間に、世界は様変わりしていた・・・。果たしてこの世界で彼女の味方となるのは誰か。害をなすのは誰か。

徒手空拳の彼女は目覚めた瞬間から常に目の前にあるものを疑い、分析し、どうすればよいのか考え続ける。そして最後は直観を信じて行動する。彼女には神の祝福があるから、直観は裏切らないのだ。あちらからもこちらからも追われ、先の見えない状態で愛する神魔と再会し、喜びながらも、彼のことも注意深く観察する。非常に慎重で賢明な様子は、彼女が長い時間を生き、時折歴史に名前を残してきた原初の人間であることを納得させる。

いかにも黙示録的な状況が深まるなか、いったいどのようなラストを迎えるのか、楽しみだ。
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