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読書メモ

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森博嗣 Wシリーズ(「彼女は一人で歩くのか?」から「血か、死か、無か?」までの8冊)

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森博嗣 Wシリーズ(「彼女は一人で歩くのか?」から「血か、死か、無か?」までの8冊)

森博嗣 著 講談社タイガ 2019.3月読了 ★★★★★

やっぱり面白いなあ、森博嗣。これで、森博嗣の作品の中で、真賀田四季が登場するものは、ほとんど読んだんじゃないかと思う。

1996年刊行の「すべてがFになる」に始まって、最新刊、「血か、死か、無か?」まで続く世界観、初めはミステリーだったのが、Wシリーズでは200年後の23世紀くらいまで進んで、完全にSFになっている。その間、ずっと年を取らずに存在する天才、真賀田四季。200年前に自分がデザインし、社会の中に埋め込んだ「種」が萌芽し、成長し、熟した後に変質していく様を、時折軌道を正しながら、見守っている。ほとんど神様。

この、謎多き天才真賀田四季がその時代時代に関わる、主人公たちがそれぞれ魅力的で、感情移入してしまう。1970年代から始まり、21世紀を経て、23世紀へ。人間と非人間との境がどんどん曖昧になっていく時代の流れの中で、生き生きと躍動し、その存在を主張する彼ら。シリーズを読み終えるたび、寂しくなってしまう。もう、彼らに会えないのかと。

Wシリーズはあと2作を残すのみ。どちらも今年中に出版される予定。早く読みたくてたまらないけれど、でも読み終わりたくはない。森先生、「引退」を宣言してて、執筆をどんどん減らしているようだし、Wシリーズの後は書かないかもしれない。まあ、わからないけれど。

読者としては、ずっと書き続けて欲しいものです。
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