高田崇史 著 講談社文庫 2018.3月読了 ★★★★
この著者の「QED」と「カンナ」のシリーズは、全部読んだ。ミステリーだったり、冒険もの?だったりするけれど、主題は日本各地の旧跡を訪れ、歴史を読み解いていくというもの。その独特の歴史観と蘊蓄が面白くて、読み終わると次の巻へと手が伸びる。でも、内容が込み入りすぎていて、読後しばらくたつと、何が書いてあったのか、七割方忘れちゃうんだよね。年齢のせいで記憶力が衰えているせいでもあるけれど。
なので、この「神の時空」シリーズは、内容、特に神社仏閣情報をメモしておこうと思う。しかし、このシリーズ、特に1作目。○○○○(一応伏字)が主人公の小説って、子供向けも含めて、初めてなんじゃないだろうか。
<鎌倉>
閻魔橋 滑川にかかった橋 鶴岡八幡宮一の鳥居の近辺 昔「閻魔堂」があった
元八幡 元鶴岡八幡宮
怨霊 崇徳上皇 菅原道真 平将門 鎌倉宮の護良親王 御霊神社祭神の鎌倉権五郎景政公
高徳院 長谷の大仏
長谷・・「初瀬」「泊瀬」船泊まり場のこと。棺を船型につくって葬ったことから、
葬場を船泊まりに見立てた。
鶴岡八幡宮 白旗神社 頼朝 実朝を祀っているのはこの場所
御霊神社の祭 面掛行列 頼朝の浮気の故事から?
<修善寺>
範頼の墓
頼家の墓 供養塔の裏側にある2基の小さな五輪石塔が本来の墓
修禅寺 宝物殿 頼家の面
横瀬八幡宮 北条雅子の病を癒した
本殿の右奥に「本社」-「比賣神社」ご神体女陰石
日枝神社 範頼が幽閉された「信功院」があった場所
修善寺→ 鋳銭寺 (日光の中禅寺も) 貨幣鋳造 つまり鉄の産地
<韮山>
蛭ヶ島 頼朝が流されて暮らしていた
願成就院 北条時政 戦勝祈願 北条氏の菩提寺 (願成就温泉)
反射炉 江川坦庵 幕末のダヴィンチ
<その他>
源(賀茂二郎)義綱 八幡太郎義家 新羅三郎義光 兄弟
怨霊 崇徳上皇 菅原道真 平将門 鎌倉宮の護良親王 御霊神社祭神の鎌倉権五郎景政公
曽我十郎 五郎の仇討ち
建久4年1193年 頼朝が富士の裾野で巻狩りを催した際曽我十郎祐成と五郎時致兄弟が
父河津三郎祐泰の仇であり工藤祐経を討った 頼朝暗殺未遂事件?
日本三大仇討 「曽我十郎五郎の仇討ち」「赤穂浪士の討ち入り」「荒木又右衛門 鍵屋の辻」
甲斐の善光寺の宝物館 日本最古の頼朝像 本来の頼朝に最も近い 実朝の木造もある