日向夏 著 マイナビ出版ファン文庫 2016.12.18.読了 ★★★★
マイナビ出版というのも、ファン文庫というのも、初めて知った。ライトノベルは新しいレーベルが次々と登場するみたい。やっぱり売れるんだろうか。
「薬屋のひとりごと」の日向夏氏の新作。これも、ウェブで発表していたものの書籍化。今回はウェブに掲載されていたものは、出版にあわせて削除された。出版後そのまま残っている作品もあるので、出版社によって規定が違うんだろうな。
和風のソフトホラー、タイトルが「あやかし」云々、というのは最近の流行りみたいで、同じようなタイトルで同じような色合いの表紙の文庫本を書店でたくさん見かける。この作品は、もともとのウェブのタイトルは、「おつかれさんです、ごくろうさま」という副題がタイトルだった。
ホラー小説は好きだけれど、なんというか、「ほっこり」系ホラーはあまり読まなかった。この本も日向夏氏だから買ったもののあまり期待はしていなかった。(ウェブ小説のほうも読んでなかった)ところが読んでみたらかなり面白かった。というか、好感が持てた。どこが良かったのかいまひとつピンとこないのだけれど、どこかが心の琴線に触れたらしい。まあ、ほっこりどころかかなり陰惨で残酷な話なのだけれど。しかしぐうたら神主が実は○○(一応伏字)だ、というのはかなり驚いた。