三津田信三 著 角川ホラー文庫 2016.12.1.読了 ★★★★
このシリーズ、最近ちょっとマンネリぎみかと思っていたんだけれど、この巻はいつもと趣向が違って面白かった。バスツアーの一行が異次元?というか別の空間に閉じ込められてしまい、一人一人殺されていく・・というと、なんかやっぱりよくあるパターンかな。。
三津田信三氏の作品の特徴は、ホラーとミステリーの融合。ホラー要素とミステリー要素の両方が楽しめる。同じ著者の刀城言耶シリーズはミステリー寄りで、このシリーズはホラー寄りという感じだったんだけれど、この本はミステリー要素が強く、何が現れるかわからない空間で主人公が探偵として活躍する。最後はちょっとすっきりしないけれど、おそらく次の巻に続くんだろう。しかし、私としてはそれよりも刀城言耶シリーズの続編を書いて欲しいんだけれども。。