初野晴 著 角川文庫 2018年1月読了 ★★★★★
またしばらくメモをさぼってしまったので、1月に読んだものをまとめて今日アップ。まずはハルチカ。
評判は良かったものの、なんとなく読まずに積んでいたのを、お正月にまとめて読んだ。
素晴らしかった。評判が良いだけのことはあるよ。
一冊がいくつかの中短編で成り立っていて、それぞれ関連があり、全部読むと「そうだったのか」と隠された事実に気づく、というパターンが多いかな。基本的に高校の吹奏楽部が舞台で地に足がついた話なんだけれど、そこからどこまでも世界がつながっている。等身大の高校生が豊かな感受性で、直面する問題をまるごとうけとめ、あるいはうけとめきれず、泣き笑いを繰り返しながら前に進んでいく、そんな話。