桜庭一樹 著 角川文庫 2017/1/9読了 ★★★★
ゴシック第3作。 欧州のとある国で、デパートの試着室に入ると、鏡が隠し扉になっていて、そこから人が連れ去られてしまう・・・という話は昔聞いたことがある。実際にあった事件としてきいたんだけれど、これ、一種の都市伝説だったんだろうか。そういえば、当時(30年以上前)、「外国」については、怪しげな話をたくさん聞いたなあ。ローマに友達と旅行に行って、別行動をとったところ、待ち合わせの場所に友達が現れない。警察に連絡して捜索したところ、しばらくして見つかったその友達は、見世物小屋にいて、両足を切断されていた・・・とか。
この本ではデパートで行われていた人身売買と盗品の取引を見事に摘発するんだけれど、その背後にはまだまだ闇がありそうで、これからが面白くなるんだろうなあ、このシリーズ。